熱海の土石流とメガソーラー

熱海土石流災害とソーラーパネルの因果関係を究明せよ 2021.07.06 (Tue)

熱海市伊豆山の大規模土石流で、県は4日、土石流の最上流部にあった盛り土がほぼすべて崩落し、大量の盛り土が流れたことで被害が拡大したと推定されるとの見解を示した。川勝平太知事は記者会見で、専門家の意見を聴きながら検証し、盛り土ができた経緯や土石流との因果関係を調べる考えを示した。

今回の崩落現場と隣接するメガソーラ

 県によると、2010年以降に国交省が測量したデータと県が2020年に取得したデータを比較した結果、開発行為による盛り土は約5万4千立方メートルと推定された。崩れた周辺斜面などを含めて、崩落量は計約10万立方メートルに及ぶ可能性があるという。

川勝知事は、大量の盛り土が崩落したことを重視。「やりようによっては大変危険をもたらすような山への手の加え方になる。県としてしっかり検証する」と述べた。

 川勝知事は、この日の全国知事会の緊急広域災害対策本部会議で、「山を開発すると森林を伐採するので、保水力を奪うことになる。土石流は大雨が直接的な要因で開発行為との因果関係は明確ではないが、検証の必要がある」と述べた。(植松敬)

しかし、盛り土をした不動産会社の元幹部は責任を否定した。共同通信社(2021/07/05)

 静岡県熱海市の大規模土石流の起点に、2007年に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社の元幹部が5日、共同通信の取材に「熱海市に届け出て盛り土をした。豪雨はこれまでもあったが、崩れなかった」と責任を否定した。

2007年、山の谷間に54,000盛土をしたと言うなら、盛土をした目的と、どこから残土を持って来たのかの2件の検証が必要です。5万㎥は1ha(100m×100)の土地を5m盛土する量です。

今回は谷ですから、盛土は、おおよそ最深部10m~0mで、1haの面積の逆▽型。既存の地表と、雨水を大量に含んだ表土の間に雨水が入って、一気に表土だけが滑落したものと考えられます。

崩落現場から少し高い場所で、約20~30mに隣在するメガソーラーを写真で見ると、山の尾根を細長く削り取って、山肌をそのままにして、多くのソーラーパネルを設置しています。このパネル設置場所の面積を、真上から測定すれば、粗方の土砂の量が推測できますが、この写真では全体像が把握できません。

これは、憶測の域を出ないものですが、このパネル設置場所の切土の土砂を、すぐ近くの崩落現場の谷へ埋めたなら、全て合点がいくのです。これはもう少し時間をかけて検証する必要がありますが、もし、私の仮説が正しければ、多くのメガソーラーの設置事業は、既存の物を含めて、国の厳しいチェック体制の中で、白紙撤回されるかもしれません。

ソフトバンクも小泉親子も、終わったな。