夫婦の氏をめぐる各国の状況 (参考値: 世界の人口81億2千万)
◎「世界中で、日本だけが夫婦同姓だ」というのは、明らかな間違い◎
*カリブ海の島国で、人口300万のジャマイカも同姓婚
*アメリカの夫婦の67%が同姓婚 しかし、母子家庭が非常に多く、そのシングルマザーの52%は、未婚で子供を産んでいるという現状。倫理観と犯罪の2面性
*出生率2.01で人口14.6億のインドの8割、約12億のヒンズー教徒は同姓婚
*出生率1.18で、インドに人口で抜かれた 人口14.1億の中国は非常に特殊
・父系血統主義の伝統から、中国は全て男性側の姓を使う。「強制的夫婦別姓」
・儒教思想の伝統で、子供は夫の家系に入れるが、奧さんは家系図に記録されない存在で、決して夫の姓を名乗れない(法で規定)。「強制的母子別姓」
*韓国も中国と同じだったが、最近の法改正で「選択可能な夫婦別姓」に移行中
*フランスは仏革命以降の法律で、苗字は出生時のまま変えられないが、結婚で配偶者の苗字を通称名とする事ができる。どちらか一方の苗字に合わせるパターンであり、仏では一番多い(日本と真逆な別姓の通称使用)。他に父母名の接続姓
(蛇足;フランスは、公務員のベビーシッター等が活躍する福祉の充実した国で、出生率も伸びているが、全世帯の50%以上が一人親家庭であり、学校の保護者も、分類上「親1号・親2号」と呼ばれ、性別の分からない呼称となっている)
「苗字のない国」 スカルノ大統領の伴侶デビ夫人の居たインドネシアには、苗字を名乗る習慣が無い。イラク等も、自分の名に親・祖父・出身地の名をつなげるだけで固有の姓は無い。名はサダム‐フセインは地名。 例えば「三郎・山下・宮内」
このように、世界中には様々な風俗慣習があり、夫婦は「別姓」とか「同姓」とか、単純に分ける事は出来ない。
「夫婦別姓」が世界標準では無い事が分れば、「日本は遅れている」とか、「他国を見習え」とかは、恥ずかしくて言えないはず。 世界標準が何より大事なら、日本が世界に誇る「国民皆保険制度」も改めるべきなのか?? と聞きたくなる。
子供の姓をどうするか?という事1つでも、1984年に「夫婦別姓を進める会」が出来て40年もたつが、未だにその具体案が出来ていないのが現実。
親子で姓が異なると、飛行場でパスポートを提示する場合、誘拐や連れ去りではないかと疑われる。 必ず親子の関係性を証明するものが必要で、証明書が無ければ飛行機には乗れない。
「夫婦別姓」は「強制的親子別姓」です。日本をこういう国にしたいのですか?