強権の発動

原発9基稼働も、需給逼迫 頼みは老朽火力―綱渡りの今冬電力見通し:時事ドットコム (jiji.com) 2022‐7‐21

今冬の電力需給逼迫(ひっぱく)対策として、政府は最大9基の原発稼働を進める。17日には定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町)が運転を再開。来年1月までにさらに4基の稼働再開を見込むが、いずれも電力会社のスケジュールに沿った動きにとどまる。電力供給は、老朽化した火力発電所の再稼働に依存する綱渡りの状況が続く。(後略)

岸田首相は、合わせて360万kW確保のために、10基の火力発電所も再稼働するよう指示しています。

しかし、地震対策の不備が指摘されている老朽化した火力発電所頼みであり、今年の冬に、予定通り西日本の9基の原発が再稼働した処で、首都圏を含む東日本の危機は回避できません。

北海道の大停電の原因は何だったのか? 原発を全て停止させていた中で、老朽化した火力発電所が地震で破損したからでしょう? 岸田政権は、過去の反省もせず、まだ決断も実行もしないのでしょうか?

東日本を電力危機から救うためには、泊、柏崎、東海の原発を動かすしかありません。萩生田経産相は、「国も前面に立って、地元の理解を得られるように粘り強く取り組みたい」と語っていますが、そんな悠長なことをしている時間は無いのです。

総理の政治決断が必要です。何度も書きますが、「稼働可能な原発は動かし、稼働させつつ審査を進めるのが、世界標準の原発の審査手順」なのですから、エネルギー緊急事態宣言をして、反日「原子力規制委員会」が三条委員会であろうと、「一時的な権利剥奪」という強権を発動すべきなのです。