観光は儲かりません

>赤字三億の内訳とコロナが始まる前の赤字削減の取り組みはどの様になっていたか教えて頂けないでしょうか。

この赤字3億円/年は、行政にいくら請求しても出なかったので、我々有志が全くの概略で算定したものです。その後、当時の真野市長が議会でサラッと認めたので、私の議会報告(お元気ですか?)に書きました。

内訳という程のものではありませんが、市が毎年、宮島に投資した金額(補助金団体の経費や職員給与を含む。但し、限定的な大型事業は除く)から、島内の税収等の利潤を差し引いたものです。

つまり、年間350万人以上の来島者が来ようと、観光事業の経費や投資が大きすぎて、島内の店舗やホテル旅館の売上げ等の税収(市民税含む)では賄え得ないという事です。利益の美味しい処は、ほとんど県に吸い取られいるのが現状)

現に宮島は、毎年の赤字を積み重ねてきて、「町の経常収支比率は2002年度決算で136.5%と全国最悪となり、県からは4月に合併勧告を受けていた。」になった訳です。(経常収支比率: 市町村の健全経営の度合いを示すもので、通常は70~80%程。100%を越えれば、新規事業が出来ず、職員給与も支払えません)

⇒ 合併時の宮島町は多すぎる職員の給与を支払えず、虎の子の「水族館建設基金」を取り崩す状態で、県からは「どこかと合併しろ」と勧告を受ける程「能無しと無駄飯食い」が、宮島庁舎を闊歩していました。

合併時には、[廿日市市を宮島市に]という、当時の山下市長の言葉も出ましたが、私は大反対しました。伝統ある「廿日市」という名称が消える事もありましたが、それ以上に、「観光で食えない宮島」に名称変更すれば、廿日市市の責任と負担が益々大きくなると。

観光は、余程の先見性と専門性が無ければ成功しません。ましてや、他市の事例を真似て、一時的な補助金・交付金頼みで、税金を使う事しか知らない公務員から、利益を出す発想は産み出せません

従って、赤字削減の取組みどころか、今現在の年間の差額は、10億円を超えているとおもいます。どの事業でもそうですが、巨額な投資にはそれなりの「費用対効果を検証する外部機関」が必要です。

廿日市市は、その検証を全て部内で行っています。検証できる訳がありませんよね。議会に、能無しの市長与党がはびこると、こういう事態になるのです。お判りでしょうか? 

議会は、行政との適度な緊張感のもと、是々非々の議論が出来る環境を維持することが必要なのです。私はこの為に、21年以上戦ってきました。その志を持つ、数少ない議員達を支えながら。