住民投票条例案否決

武蔵野市条例案否決 八木秀次氏「全国波及の恐れ」 2021/12/21

八木秀次氏

東京都武蔵野市議会で21日、日本人と外国人を区別せずに投票権を認める住民投票条例案が否決されたことについて、麗澤大の八木秀次教授(憲法学)は「根源的な問題は自治基本条例にある」との考えを示した。今回の条例案の根拠となるのは自治基本条例だ。国家以前に自治体が存在するとし、自治体外交や『無防備都市宣言』に代表される独自の防衛政策も想定する。法律より上位に位置付けられるとする、革命的な条例だ。 【中略】 

自衛隊・米軍の基地や原発がある自治体、国境離島の自治体で同様の条例ができたらどうなるか。今回の条例案は否決されたが、市はこのまま断念すると思えないし、全国に波及する恐れもある。引き続き注視が必要だ。

 何とか、良識派の議員過半数で勝てました。でも、賛成11 Vs.反対14ですから、2人変われば採決となったほど拮抗していたのですね。危なかった。

私が議長の時、平成25年3月議会で、廿日市市は「基本条例」を可決しました。何で?と思われるかも知れませんが、当時は、極左による「米軍の岩国基地整備」反対運動が激しく、たまたま、岩国市長も左巻きが当選。 

廿日市市議会の左巻き連中の動きも活発になり、私はかなりの危機感を感じていました。そこで出たのが「住民投票条例案」。私は議長室で、即刻、突き返しました。彼らは次に「住民投票」の入った「自治基本条例のコピー」を持ってきましたが、私は、「自治基本条例は行政が出すもんじゃろう。議会が出すなら議会基本条例じゃ。住民投票の文言は削除せい。宮島との合併は、住民投票で決まったんじゃろ。そんなもんどうでもなるわ。」と。

その後、事務局に修正させて、「議会基本条例案」に変身させて可決。暇な方は、検索してご覧下さい。「自治基本条例」の痕跡はありません。花を取らせて、実を摘んだって事で【笑】

廿日市市と宮島との合併で、宮島町と宮島町議会が責任回避して、合併の判断を住民に任せるという信じられない顛末を書いた文章を、一応掲載しておきます。

広島・宮島町は8月22日、合併の枠組みを問う住民投票を実施(投票率90.52%)。「廿日市市」が917票、「広島市」が711票の結果となった。広島派の町長は「住民の選択に従う」とし、25日には廿日市市に合併協議を申し入れた。町長は2003年8月、広島市との合併を掲げて当選したが、廿日市市派が多数を占める町議会との対立で合併協議が停滞。町の経常収支比率は2002年度決算で136.5%と全国最悪となり、県からは4月に合併勧告を受けていた。

宮島は神の島ですから墓地がありません。全て対岸の廿日市市と旧大野町にあります。水道は旧大野町から海底配管で給水。ゴミも旧大野町で処理。人口1,800人でも、観光客がいますからゴミの量は、対岸の旧大野町25,000人と同量。廿日市市としては、この状況で広島市と合併するんなら、どうぞご自由にって感じでしたね。

その広島市との合併推進派町長だった佐々木氏が、今は廿日市市議会の議長ですから笑えます。ちなみに年だけは私と同じ。面の皮は、戦艦大和の鋼鉄甲板くらいあるんでしょうな【大笑】