中華民国台湾

>ただ,日本やアメリカが台湾をこのように考えていることに対して,台湾人のホンネがどうなのか,やはり少し気になります.日本人にもありますよね.政治的には親米だが,心情的には反米だ,みたいな感情が. その辺の,なんていうか「温度」みたいなものに,ちょっと興味があります.

今朝の産経、「中国点描:矢板明夫氏」のコラムでもありました。  「蔡英文の民進党の人達は、「中華民国」という台湾の外交上の公式名称を決して口にする事はない。中国からやってきた外来政権の意味でしかなく、この4文字をいつか「台湾」に変更したいと考えている人が大半を占める。

 

一方、韓氏の国民党陣営では「中華民国を守る!自分は中国人」と主張する。総統選の開票結果で、台湾はこれから独立に向けて進むかもしれない。中国人である自分自身のアイデンティティーが今後、否定されるのではないかという亡国感がある」と。

 

台湾には、中国の内戦に敗れて台湾に渡ってきた外省人(人口比約10%)と、元々台湾に住んでいた本省人(90%)が居ます。 この9倍の人口差で、蔡氏817万票、韓氏552万票を見ると、今回の選挙では、如何にシナの外圧が激しく、妨害工作も巧妙であったかが判ります。

もう少し、掘り下げてみると。 戦後70年以上経って、戦後を知らない世代が増え、本省人と外省人という意識は、かなり希薄になっていると感じています。 その変化は、台湾語を話せる人々が多い台湾南部で見出せます。 一つは、本省人の牙城であるはずの台湾南部の高尾市で、外省人の国民党代表「韓氏」が市長となり、今回の総統選挙で戦えたという事。  

また、蔡英文氏のこれまでの経済政策は、シナの妨害があるとはいえ、国民に具体な結果を示せてはいません。 多くの若者は、「香港は明日の台湾だ。中国を排除し自由を守ろう。台湾は独立国家だ!」と投票行動を起こしましたが、「韓氏」に投票した本省人達は、未来の台湾を心配する事より、目先の金を選んだのだと思います。  

その他、いま調べている最中なのですが、「蔡英文政権の中枢にも、シナのスパイが蔓延っており、アメリカからの武器輸入に関しても、F35ステルスなどの最新兵器は、いくらブラックボックス化しても、盗み取られる可能性が高いので台湾には渡せない」というアメリカ軍事専門家のコラムがありました。

台湾がいくら親米・親日だからといって、米国は常にアメリカンファーストで、一定の距離を保っています。 日本はそれが出来るのか? その方が問題だと思いますね。