W.W.3

米国の斬首作戦に沈黙する北、金正恩委員長は5日間外出せず

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/06/2020010680015.html 

2020/01/06 09:40 (前文略) 米国は無人攻撃機(ドローン)MQ9リーパ-を使ってソレイマニ氏を殺害したが、韓国軍周辺では「これは金正恩氏が今姿を隠していることと無関係ではない」との見方もささやかれている。 米軍はソレイマニ氏の位置を事前に把握してピンポイント攻撃を行ったのではなく、その動きをリアルタイムで監視し最適な時期に攻撃を行う方法を取った。 ソレイマニ氏を追跡しながら、チャンスが来たときにピンセットで取り除くように殺害したのだ。

米本土の地上ドローン作戦本部には極秘の情報員、通信傍受、スパイ衛星などによるさまざまな情報が伝えられるが、これは今回の作戦が米本土で行われた可能性を示唆している。 北朝鮮が極度に警戒する斬首作戦の典型的な事例とも言えるだろう。【終わり】  

成程、一挙に複数の独裁者を沈黙させる作戦だったようですね。  昨日の廿日市地区新年会で、前の4人の方々の話が余りに長く退屈したので、最後の5人目として、普通の新年のご挨拶を急きょ変えました。  

「昨日の4日、世界中のツイッターで断トツに駆け巡った単語は、WW3でした。World・war・3。つまり、第三次世界大戦であります。イランの重要な司令官が米軍に殺害された事で、中東は、一触即発の事態になっていると。 その時に、唯一日本だけは、スマートフォンのゲームソフトの話題が一位でした。情報というものは、瞬時の判断が必要です。日本人が平和ボケしているとは言いませんが、正しい情報を如何に早く受け止め、自分が対処できるように、常に心掛けておくことは必要です。平和は大切です。しかし、その平和を維持することは、とても大変なことなのです・・・」と。  みんな、口をアングリ開けて、こいつ新年早々何言っているんだ?って顔。 結構、面白かったです。【笑】    

さて、今回の事件の、根本の原因は、イスラム教のシーア派とスンニ派の勢力争いを、場当たり的に利用しようとした米連合軍の考えの甘さです。 約18億人いるイスラム教徒の中でも、シーア派はそのうち10~15%だと言われています。イスラム圏全体でみると、かなり少数派。 一方で、中東の国だけを見てみると、シーア派の方が多い。 シーア派人口の割合が多いのが、シーア派の総本山ともいえるイラン、そしてイラク。

そのイラクのフセインを、欧米は散々利用した挙句、クェート侵攻を機にイラク戦争を始めて、フセインを倒しました。 フセインには数々の国際法違反があると欧米連合軍は言いましたが、大量破壊兵器などの物的証拠は、結局見つかりませんでした。 実際は、フセインをクェートに誘い出したのも米国であり、イラク戦争の目的も、原油の価格と輸出問題でフセインが邪魔になったからだと言うのが今の定説となっています。

そのフセインはスンニ派で、それまでイラクの多数派であるシーア派を抑え込んで来ましたが、フセインの死後、当然のこと、シーア派が台頭してきました。  結局、イラクは国家破綻しましたが、欧米各国のテコ入れにも関わらず、西側の民主主義は定着せず、スンニ派を中心とする過激派の活動が活発になってしまったのです。  そこで米国は、スンニ派の過激な勢力と対抗する為に、シーア派の民兵組織を利用して、イランの中東における影響力を強めました。  

今回、ピンポイント爆撃で殺害したソレイマニ氏は、米国が利用してきたシーア派民兵組織を束ねる指導者。 今や欧米諸国は、イランの力を弱める為に必死になっています。 本当に、馬鹿かな? 自分達が蒔いた種なのに。  

これを見ると、「大東亜戦争で日本を徹底的に潰した結果、連合軍で支援したはずのシナが共産党独裁国家になって、民主主義が通用しない巨大な反米国家になってしまった」のと、よく似ています。  白人って、何度失敗しても歴史から学ばない、意外と馬鹿なんですよね。

「シーア派とスンニ派の説明」

https://seiwanishida.com/archives/9813  指導者を失ったイスラム教徒の間で起こったのが、後継者争い。 シーア派とスンニ派を分けるポイントは、この後継者を「血統」で選ぶか、「実力」で選ぶかにある。 後継者には、ムハンマドの血筋を受け継ぐ人間がふさわしいと考えたのがシーア派。「血統」派である。 一方でスンニ派は、血筋よりも実力主義で指導者を選ぼうという人々である。