何しに来たの

今朝の正論の「米韓首脳会談」で、「北非核化へ攻勢に転じよ」という副題になっています。

>バイデン米大統領の初の日韓歴訪を、3ヵ国が北朝鮮の非核化に向けた決意を新たにし、結束して行動する契機としなければならない。

と、出だしから勇ましく書いていますが、唯一の外交カードである核ミサイルを北朝鮮が手放す筈がありません。核兵器廃絶の理念は大切ですが、政治は「結果」が一番大事です。最初から不可能な事に全力を挙げてもしょうがない。

米ソ冷戦時代を経て、オバマが核軍縮を提案した時に、シナは知らん顔。結局、米はロシアとの交渉となり、維持管理に金ばかり掛かるポンコツ核ミサイルの破棄と、中距離ミサイルの開発を止める事が決議された。

オバマは、それだけの事でノーベル平和賞を貰い、喜んでいる内にシナは中距離ミサイル開発に勤しみ、今では、超低空飛行や軌道制御が可能なマッハを遥かに超える中距離超高速ミサイルを量産。

これで、米イージス艦が何隻いても迎撃不可能な武器を、シナが持ったことになります。 ノーベル賞が欲しいだけで軍縮したオバマのアホのせいで。

そして米空母は、うかつに台湾海峡に入れなくなってしまった。ミサイル1~2発で、ロシアの旗艦「モスクワ」のようになっては、今度は、「アメリカって、大したことないんじゃない?」となってしまうから。

米は、台湾有事も、ウクライナと同じ対応をする筈です。「武器は送るが参戦しない」。尖閣は、これ以上に酷い対応でしょう。なにせ無人島なんですから。

若い米兵が率先して、日本の無人島を守るために血を流す事は絶対にありません。自衛隊が最前線で戦って、米軍は支援に回る程度ですよ。これも「トモダチ作戦」の一環でしょうから。

ロシアは、他にも「資源」という外交カードがあるので、核を恫喝に使うだけではなく、実際に使用する可能性があります。 しかし、北は、実際に核ミサイルを使うと、それ以上の外交カードが無いので、核使用は難しいのではと思います。

じゃあ、痴呆バイデンは何しに来たのって事ですが、今までと何も変わる訳はないお話で、日韓首脳には「お前らは米が守るから、核兵器を持つなよ」と言いながら、在日在韓米軍キャンプでは、「米本土での戦争を避けるために、君たちは駐留している。台湾や尖閣が有事になれば、米軍は絶対に参戦しないので、軽はずみな行動は慎むように」と言うんでしょうね。