抑止力の必要性

>自分としては領空・領海・国土に侵攻された場合の防衛・反撃能力の保有は当然(装備更新に遅れが生じ、継戦能力にも不安はありますが)と言うより既に保有しているので論外ですが、先制攻撃については疑問に思います。 高市氏の「電磁波や衛星による敵基地無力化」発言からしても、先制攻撃どころか万一の際の防衛・反撃・終結のシミュレーションは出来ているのかと不安になりましたね。

日本の防衛能力が、どれほどなのかは素人ですから分かりませんが、理工系としては、放物線を描いてマッハ3~5くらいで飛んでくるミサイルを撃ち落とすってのは、ほぼ漫画の世界だと思っています。

米や日本が成功したのは、予め何処から何処へ撃つ事が分かっている飛翔体だったから可能だった訳で、突然、北朝鮮からミサイルが発射されたら約3分で東京に落ちるんですよ。

ミサイルを補足して軌道計算出来るのが1分半~2分と言われていますが、その理由は、放物線の頂点を越えないと軌道の計算が出来ず、どこに落ちるかが分からないからだと思います。

ですから、ミサイルの迎撃は、落下の加速度も加味して行うわけですから相当に難しい。

ピストルの弾速はマッハ1、ライフル弾はマッハ1.5くらいと言われていますから、海上のイージス艦が、落ちてくるミサイルに当てるには、「ピストルの弾の3~5倍の速さの物に、ほぼ直角に近い角度で充てる必要があります。(打ち損じても自国に落下しないために)

赤外線追尾が有効で、あの富岳が計算しても、迎撃はまず不可能だと思います。万に1つ迎撃しても、ミサイルの大きな破片や、有害な固形燃料が日本各地へ降り注ぎます。まあそれより、同時に5発以上撃たれたら防ぎようがないって事ですね。

結論として、今の日本の防衛力では、北朝鮮やシナのミサイルは防げないという事です。つまり、撃たれたら日本はお終い。 だから、簡単に撃たれないように、抑止力として核の保有が必要だと書いているのです。

もう1つ書かれていた「電磁波攻撃」は、ご存知のように核爆弾が最も有効です。敵国の1万m以上の上空で核爆発を起こして、地上の電子機器に壊滅的な被害を与え、敵国が反撃する手立てを失います。

しかも、敵国の住民の命は直接損ないませんから、選択肢としては非常に良いものですが、日本には核攻撃の手段がありませんからね。

昔、原爆と同時に研究された「中性子爆弾」は全く逆で、建物や道路などには一切被害が出ない代わりに、地上の生き物は一瞬で全て死に絶えるという物でしたから、それを作ろうとした人の冷酷さが理解出来ません。