降伏は粛清につながる

>【今回のウクライナ侵略戦争は、プーチンが「武器を置けば、戦いは終わる」と言っている。ウクライナ側も譲歩すべきだ。ウクライナ住民を、まず戦火から救うべきだろう】と、まるで橋下さんのようなご意見がチラホラありましたので、それに付いて一言。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、外国報道機関とのインタビューで次のように述べています。

なぜ戦うのか。なぜなら、それ以外では、民がいなくなるからだ。それは気持ちの話ではない。他に出口がないという話だ。ウクライナが存在し続けて欲しいと願うなら、あなたは防衛しなければならない。私たちにとってこの戦争の勝利とは、ウクライナとウクライナ人が存在し続けることであり、人々が生き残ることを指す

ロシア人だけではありませんが、遊牧民族の悍ましさ下劣さの例を2つ挙げておきます。

映画『樺太1945年夏 氷雪の門』予告編 – YouTube 金子俊男原作の「樺太一九四五年夏・樺太終戦記録」を『あヽ海軍』の村山三男監督が映画化した戦争映画。終戦にもかかわらず、樺太に攻めて来たソ連軍の脅威にさらされながらも、最後まで通信連絡を行った電話交換手9人の悲しい最期を描く。

尼港事件とは?教科書では語られていない大量虐殺事件の真実 – POUCHS(ポーチス) 日本の居留民を中心に、女性や子供までも虐殺されたこの凄惨な事件は、戦時下の日露関係に多大な影響を及ぼすこととなった歴史的な大事件ですが、なぜか教科書などでもあまり深くは語られていません。

多くの戦争では、戦争で亡くなった人数より、征服された後の「粛清」等によって亡くなった人数の方が多いのです。何度も書いていますが、日本のように、GHQに占領されながらも、これほど粛清が少なかった国は稀です。

都市部のように空爆が無かった郊外では、不動産や家財道具まで戦前のまま残りました。普通の戦争ではあり得ない事です。だから九州の高校で、「ウクライナのような事があったら、君たちはどうする?」と先生が質問したら、全員が、「どこがが攻めてきたら逃げる」と言ったと記事にありました。

「津波じゃあるまいし、しばらく高台に逃げていれば元に戻る訳ではありません。日本はウクライナのように地続きで隣国には行けない島国。どこへ逃げるって言うんでしょう」と、先生が嘆いておられましたね。武器を置いても戦いは終わらないのです。