無知は罪となる

>環境論者が傲慢なのは,ものづくりやエネルギー供給に携わっている人たちの普段の努力を軽視して,自分たちのみが,環境にコンシャス(有能で理性的)だと勘違いしているところです.

一例ですが、一定の周波数を維持しながら電力供給することや、安定した電力を、電力不足の他地域に供給する作業などが、如何に凄い技術であるか、一般の方々はご存知ないと思います。

{50ヘルツ(HZ)の電力供給の簡易な図}

図の蛇口から出ている水は、火力・水力・太陽光などで作られた電気。それが水槽に溜められますが、水槽に入る量と水槽から出る量を同じにしないと、均一な水量(50Hz)の電気が作れないという図です。

この供給する周波数が不安定だと、工場の機器や家庭の電化製品は動きません。西日本は60Hz、東日本は50Hzとなっていますが、60Hzのみ対応の電気機器を東京に持って行っても使えませんよね。

50Hzとは、1秒間に周波数の山が50あるという事。その山が1秒間に60あるのが60Hzです。この誤差の許容度は機器によりますが、半導体内臓の精密機械などでは、機械の破損にも繋がるようです。

その水槽に入る電力。春秋の冷暖房不要の晴天では、ソーラー発電は無用の長物。原発がある九州では、何度か電力の破棄がありました。一方、夏冬の都市部の慢性的な電力不足。

その東京電力や関西電力へ、中部電力や中国電力から送電できる驚異的な技術は、恐らく日本しかないものです。

いや、他国はそんな神業的な面倒くさい事はしないでしょうね。不足すればその地へ原発を建設すれば良いだけの事ですから。

それ程、人知れず弛まぬ努力をされている技術者の皆さんを、あざ笑うが如く、極左反日運動に傾倒する環境論者達の暴論に、疑問も持たない一般市民って何なんでしょう。単なる勉強不足では片づけたくはないですね。