廿日市市議会が死んだ日

今日、議会が終わりました。

二年前、宮島の弥山山頂に、廿日市市役所から大野全域をカバーする防災無線の中継アンテナが2200万円を掛けて設置されました。このアンテナは、同時に弥山山頂の観光客などに防災情報を流すスピーカーも付設しています。

その後、弥山展望台の建て替え工事があり、もともと弥山山頂ロープウエイ乗り場のすぐ近くにあった展望台が、何故か、数百m離れたその防災無線アンテナの至近へ建てられたのです。

そして、県から廿日市市へ、「そのアンテナは景観上問題があるので移設してほしい」と。

そんな問題は、設計段階で判る話でしょ?  アンテナがあるのは分かっていながら展望台を作って、前からあるものが邪魔だから除けろと。

12月議会では、その移設の調査と設計費用が約1000万計上されましたので、それは道理に合わないと反対しました。 しかし、県に逆らってどうするとか、県から応分の負担があるはずだからとか、今回予算計上しなければ県から永久に予算は付かないとかいう議員が過半数を占め、予算に反対した我々は負けてしまいました。

そして、この度の3月議会で予算を見ると、移設費5700万円で、県からの補助は1500万円。しかも、5700万の予算計上をしながら、「これでは大野全域をカバーできない可能性があるので、追加予算が必要かも」という答弁。

何なんだこれはと、前回賛成した議員も反対に廻りましたが、議会の本来の役割も理解できていない議員や、市長を何が何でも守ろうとする議員、一部には会派をまとめるために苦渋の選択をした議員もいましたが、結局、反対14、賛成15で、我々が負けてしまいました。

行政のチェック機能が生かされなければ、議会の存在価値はありません。

今日は、まさに「廿日市市議会が死んだ日」です。