隷属の平和を求めるのか

昨日29日の産経「緯度経度」より 「あなたの考えは『平和主義者』のたわ言ですよ」ウクライナの隣国で、取材先からこんな言葉を浴びた。相手は、ポーランド国際問題研究所のロレンツ・ボイチェフ研究員(52)だ。
 筆者が住むフランスには、「人命第一。どんな手段を使っても、攻撃をやめさせろ」という議論がある。ウクライナへの大量の武器支援は戦闘を激化し、犠牲を増やすという人もいる。だが、ボイチェフさんは「そんな西欧の厭戦(えんせん)気分を、ロシアは常に利用してきた。侵略を追認させるために、です」と訴えた。
 ロシアに交渉で攻撃停止を求めれば、必ず「それなら、こちらの要求を飲め」と言ってくる。それは、ウクライナにおける親露派の政府樹立だったり、武装解除だったりするだろう。ボイチェフさんは、それは真の平和ではないという。

ソ連支配の平和は自由の死であり、民族の消滅、魂を奪われる事だ。今のウクライナの戦いは「二度と隷属の民にならない」という決意が支える

日本の敗戦処理は表面上、世界に類を見ないほど平和裏(実際、そうではなかったが)に終わったかのように、戦後の日本国民は洗脳されてしまいました。

だから、「戦争に負けても、再び国民皆で力を合わせて頑張れば、明るい未来は開ける~」なんていう軽い言葉が出てくるんでしょうね。橋下君ほか。

新3バカ

でも、他国の常識では、敗戦すると自国が消滅します。帰属する国が無くなり、征服した国の3等国民(奴隷とも言います)に成り下がるのが普通です。「ホロドモール」を検索して下さい。この写真を見るだけで、戦争観・歴史観が変わりますよ。

ソ連に支配されたウクライナ住民

ホロドモール – Wikipedia

隷属の平和を求めるのか” への1件のコメント

  1. 奴隷の平和など要らない.
    言わずもがなですね.
    そして,プーチンは人を奴隷扱いする野蛮な人間だ.
    これまた,言わずもがな.

    あとは,正直言って,戦後レジームにまつわるノイズでしかありません.

    国連常任理事国の怪,
    地政学,
    核によるパワーバランス,
    資源アウタルキー,
    CO2への異常な嫌悪とそれに伴うエネルギバランス喪失,
    などなど・・・,

    難しく考えたら,いくらでも難問はありますが,今回の根本は,

    世界(戦後国連体制)が,野蛮な独裁者に必要以上の利権を与えたというのが全てでしょう.

    皮肉ですが,本当に世界には「いい人」が多いんですね.というか,他人の意見や世論の空気に盲従する「ハーメルンの笛吹きのねずみ」がいかに多いことか.
    自戒も含めて,強く胸に刻みました.