漁夫の利

中国主席のウクライナ訪問、ロシア「助言する立場にない」 (msn.com) 2023‐3‐30

米AP通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は習主席のウクライナ訪問を招請した。

大統領府のペスコフ報道官は「中国が公平な立場を取っている事を承知している。我々はそれを高く評価しており、特定の接触に関する適切さについては習氏が自身で決断すると信じている」とし、ロシアに助言する権利はないと語った。

習氏は先週、ロシアを訪問しプーチン大統領と会談。両首脳は共同声明で、ウクライナ戦争における対話と最終的な停戦に向け中国が示した12項目の提案に言及した。

ウクライナは中国の外交的関与を歓迎しているが、ゼレンスキー氏は、ロシア軍がウクライナ領から撤退した後でなければ、和平交渉を検討しないと述べている。

ロシアのウクライナ侵略戦争は、欧米の世論を巻き込み、長期戦の様相となっています。

先の大東亜戦争で日本は、日ソ中立条約を結んでいたソ連に、終戦の調整を託していましたが、ご承知の通り見事に裏切られ、満州・朝鮮半島・樺太・カムチャッカ半島等から、終戦前の8月9日に攻め込まれました。

(ソ連はポツダム宣言受諾後も攻撃を続け、同8月28日から9月5日までの間に、北方四島を不法占領しました)

この例のように、ロシアだけではなく、世界中の国々は「自国の利益が最優先」ですから、現在でも「弱肉強食」が当たり前。今回のウクライナは「弱いから攻め込まれた」のです。

今回の事で「ブタペスト覚書」の存在を知りましたが、条約や国同士の約束事なんて、国益の前ではゴミのようなものだと判りました。

核保有国の常任理事国が戦争を始めたら、誰も止められない事も公に証明されました。今の国連は、イジメを止める事も出来ない学校現場のように無力です。

軍事では、「常に最悪を想定し、敵の意思ではなく能力に備える」のがセオリーですが、この基準からするとロシアの侵攻は、最初から間違っていたと言えます。

また、「勝ちにこだわれば戦が長引き、国力が疲弊して、第三者に漁夫の利を与える」と言われていますが、今回の「漁夫の利」は、シナになるのでしょうね。

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