魅惑の里の案件について

>吉和魅惑の里の火災修繕費

ああ、これは良く覚えていますよ。結論から言いますが、これは市の責任です。

あの「吉和魅惑の里」の調理室は、確か平成25年くらいに市が内装変更して、地元の業務委託先が経営していたものです。そのボヤの原因は、業務用ガスコンロの壁側の耐熱性能に問題があったためでした。

通常、ガスコンロ側の壁には、建築基準法施工令の規定以上の耐熱処理が必要でしたが、市と業者との打合せ不足と管理不徹底で、通常程度の壁仕上げしかしていなかったのです。

具体的には、壁仕上げは不燃のタイルでしたが、タイルの下地はモルタル一層でその下地は、木下地でした。長年の高熱で、表面タイルに変化は無かったのですが、中の木下地が炭化するほど焼け焦げていたというものです。

その部分にガスコンロが設置されると判っていれば、施工業者も、適切な対応をしたのでしょうが、現場を知らない現場監督では役に立ちません。

改修工事では、新規の木下地の上に厚15㎜の不燃版を2重張りした上で、モルタルを塗り、タイル仕上げしたようです。(議会には後に、工程写真と仕上げ写真が提出されました)

こういう案件は私の専門でもあり、議会中の委員会で説明があったので、厳しく審議し、その時の担当者は、建築指導課には二度と戻れないようになったと思います。

確かに、直接の原因は委託した建築業者の中途半端な工事が原因ですが、施工の管理と指導の責任は市にありますので、市が工事費の大半を支払ったという事です。お分かり頂けましたか? 

魅惑の里の案件について” への1件のコメント

  1. 詳しくご説明頂き、ありがとうございます。
    調理器具を置く壁は防火壁が当たり前で中の柱だけ炭化はあり得ないと考え問い合わせていたのですが、観光課担当者の説明が二転三転したのと施工管理ミスというか市の担当者と施工業者の報連相が出来ていなかった事が原因による単なる耐火性能不足という話が出てこなかったので角田さんのご説明でようやく腑に落ちました。
    現場を見ない・報連相が疎かは長年の宿痾の様ですね。
    これまでの市で発生したトラブル・失敗を原因も含めて分かりやすい様にまとめて新人研修の際に例示して学べる様にすれば市役所の業務レベルも上がると思うのですが、都合の悪い情報は課内から出さない現状では難しいですね。