日本の武器

>皆さんの御想像通り,日本だってそんなに馬鹿じゃないですから,この程度の状況で産油国からの原油購入を止めて備蓄放出するはずもありません.そんな調子では,本当の有事に全く対応できません.

私もそう思っていたのですが、調べると2005年9月のハリケーン・カトリーナの米国襲来時、WTI原油価格が高騰したので、米国は国家備蓄を放出し、日本も民間備蓄から切り崩して、米国にガソリンを輸出しています。これによって、原油価格は頭打ちになり、事なきを得たと。

そこで、WTI原油 チャート&価格 — TradingView を検索すると、9月の70円から11月の55円まで値下がりしたのですが、2007年2月から急激に値上がりして、2008年6月には例のサブプライムローン問題で140円の高値を記録しています。しかし、この時には世界中(中露を除く)が危機意識を共有して、2008年12月には38.8円まで下落したようです。

あれから何度かの上降下が続き、2020年3月には19.3円という最低値となって、慌てて産油国が生産を極端に絞り、2011年4月に113.6円というピークを迎えました。11月23日現在は76.4円で、30年位の周期で見れば高値なのですが、産油国の生産抑制によって、値上がりが固定化しているという処でしょう。

>OPECなどの産油国は,良くも悪くも命がけで価格交渉してくる人たちなのです.彼らにとってのマーケットとは,砂漠のオアシスに自然発生した交易の場なんですよ.原価も利益率もくそもなく,あらゆる手を駆使して,売る側は高く売りつけ,買う側は値切り倒す.

やっぱり、持ってる側が俄然有利なんですから、産油国が欲しい物をチラつかせて、如何に対等に近い交渉が出来るかですよね。日本はこなさんが言われるように、確かな技術力と生産力と長年の信用を武器にするしかありませんから。

いつも自宅2階に掲揚しています。

今日は祝日です。国旗は掲揚してますか?

コメントは受け付けていません。