三峡ダムが危ない

揚子江の源流である長江にある、貯水量世界第2位の三峡ダム。 重慶では、大雨による災害で小規模のダムが決壊し、地滑りや山崩れが多発して、下流の三峡ダムの決壊が危ぶまれています。 三峡ダムの下流にはあの武漢市があり、その下流には南京があり、上海まで続いています。

三峡ダムは、2008年に完成しましたが、元々地盤が悪く、水量が増すごとに地震や地滑りが多発しました。 水量はアメリカのフーバーダム400憶㌧(世界一)に次ぐ393億㌧ですが、普通では考えられない設計となっています。 真上から見て直線のダムなのです。(通常のダムは、水圧に耐えるように上流側に湾曲させて、圧力をダムの両岸に分散させています。写真の貼り付けが出来ないので判りにくいと思いますが)

2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを覚えておいででしょうか? NY世界貿易センタービル2棟に、ハイジャックされた旅客機が突っ込み、ほどなく倒壊しました。 その倒壊の瞬間、地面に掛った莫大な重圧により、地表(地殻)部分が大きく沈み込み、2つのビルは完全に埋没しました。 地殻の厚みは5~50㌔もあるのですが、NYの地表は軟弱圏であったためと聞いています。 詳しくは、こなさんにと、【逃げる:笑】

フーバーダムは、1930年代に作られたものですが、極端な程の湾曲設計で、しかも頑強な地盤に建設されたため、未だにビクともしていません。【見たわけではありませんが:(笑)】 一方、三峡ダムは、建設当初から、地盤の悪さや環境破壊の問題、多くの住民への多大な影響などがありましたが、共産党一党独裁の強みから、強引に押し進めた経緯があります。 しかし、莫大な水の重量が軟弱な地盤へかかり、ダム周辺の地表をわずかずつ引っ張り、地滑りや地震が多発していました。

2018年、航空写真などで直線のダムのはずが、かなり前後へ「うねっている」事が判明。 この頃から、ダム決壊の噂が、シナ全土を覆い始めました。 欧米ではかなりのニュースになっているのですが、日本だけは何故か全く報道しませんね。

今回の重慶の水害で、かなりの水量が三峡ダムへ流れ込み、すでに危険水位を2mも超えているので、三峡ダム下流域に「一級警報」が発令されたと「中国禁聞」報道が、珍しく本当の事を伝えています。 下流域には推定5億人の人々が生活しています。 もし決壊したら、時速100㌔の津波級の水量が長江を下りますから、少なくとも1000万人以上の死者が出ると言われています。 こうなれば、近平政権の崩壊どころではありませんし、日本近海も無事ではすみません。 コロナウイルスより大変な事になると思います。