小市民さん、息子と居酒屋へ行くのは楽しいですよ

さて、ギリシャの問題です。

ギリシャの問題って、GDPの低い国がEUに加盟した時点で、いつか起こる事は見越していたはずです。それが判らないようでは、一国の経済は仕切れません。

EU統合は、それぞれの加盟国の思惑が違ったとしても、単なる経済連合ではありますが、その各協定の締結により、運命共同体として加盟国を縛り付けるものです。

イギリスのように、EUに加盟してもユーロではなく自国通貨を使う国なら、かなり経済的な自由度がありますが、ギリシャのように自国通貨を廃止してユーロ圏に入れば、元々、観光以外の国内総生産であるGDPが少なく、エネルギー資源も乏しい国ですから、EU加盟国内での市場競争には勝てません。

そうなる前に、公共事業でインフラ整備をして、中小企業の活性化を図り、十分な雇用環境を確保した上で、自国の生産力を上げる努力が必要なのですが、統合直後に、近郊から多くの安価な物資や労働力が入り、それに押されて、ギリシャ内のユーロはどんどん海外へ持ち出され、次第にユーロの価値が高くなる。 つまり、ユーロ高となりました。

ユーロ高は、輸出にはプラス要因ですが、ギリシャのように輸入比率が格段に多い国は、逆にマイナス要因となり、物価が高くなります。

国力のあるドイツなどは、周辺のユーロ圏の国々へ、どんどん輸出攻勢をかけて利益を上げ、自国内のユーロ量を増やし、貨幣価値を下げていく。 つまり、物価が安く安定するのです。

物価高で苦しくなったギリシャは、ユーロ国債の発行を求め、国内に金を流通させるために借金を始めます。 その時には、色々な条件をのむ必要がある。

その中で、一番問題なのが「緊縮財政」です。

緊縮財政とは、年金支給額削り、公務員給与を削減し、消費税などの税率を上げる政策ですから、自然に国民一人一人が使うお金は少なくなります。

そうなると、ギリシャ国内はどうなる? 当然、国内の金が回りませんから、デフレスパイラルに突入です。

物は無い。金は無い。仕事は無い。

ドイツ辺りは、益々「緊縮財政」を押し付けてきます。 ギリシャ国内には、銀行で流通する金もない。 ユーロ圏でなければ、ギリシャ通貨の発行で急場が凌げるのですが、独立国でありながら、それさえもできない。

その上、いくら統治能力が無いからって、政府が判断しなければならない事を国民投票で逃げて、国民に責任転嫁しちゃいかんでしょう。 ← 今ここ

全ては国民の意志だからと「No」を掲げても、政権の責任は逃れられません。

国の存立が危うければ、何をすべきか? ギリシャは、ユーロ圏からの離脱しかありません。

最初は基軸通貨との隔たりが大きくて大変でしょうが、イギリスのように自国の通貨を持ち、周辺国と対等の立場で貿易し、国民と共にGDPを徐々に上げて、国力を保ってユックリ成長するしか道はありません。

そうなれば、一番困るのがドイツです。

イタリア・スペイン・ポルトガルなどの弱小国も、しゃぶるだけしゃぶって、次々属国扱いにすれば、EU=ドイツを目指せる。

EUが出来る時点で、こんなことは、最初から分かっていたことです。

さて、ギリシャには、高橋是清がいますかね?

 

ついでに言います。 アジアもユーロ圏を目指せ! なんていうアホがいましたが、借金なんか返す気持ちもない特亜3兄弟なんかと連合を組んだら、正直者の日本がバカを見るだけ。

もうほっといても、シナは徐々に経済力を失いますし、朝鮮崩壊は時間の問題。

外務省の下手な外交で汚点を残すより、特亜3国と鎖国をしてしまいなさい。

日本はもともと輸出産業で食っている訳ではありません。GDPの18%に過ぎないものに、それほど左右されるべきではないのです。まず内需拡大です。

これほどの自然災害がある国で、公共事業の割合が年々減少しているところはありません。 「コンクリートから人へ」が未だにきいてるんだね、公共事業は悪か?

不況下の地方には、公共事業ほど速攻で経済効果の上がる物はないのです。 地方創生と言うなら、まず、インフラの整備を急げよ! です。石破さん、大丈夫かい?