母は強し

バイデンは、ロシア侵略が始まる直前まで、ウクライナのゼレンスキーとNATOを煽り焚き付けていた。しかし、昨年12月7日のプーチン会談の後、バイデンは、「戦争になっても、米軍は動かない」と明言している。

そして開戦後もインタビューで、核の使用を問われ、「無い!」と答えた。このアメリカ大統領は、「自国の棍棒」を捨て、口だけでロシアを非難し、自身の中間選挙だけが関心事だと。

ロシアだけが悪いとは思わない。>戦争はまだ終わっていないのに、なんでプーチンが負けたように言うのか。等々のご意見が来ました。取り合えず、それにお答えしましょう。でも、出来ればブログに直接書き込んで下さいね。メールがパンパンですから。

まず今回のプーチン演説を要約してみます。 ❶、ウクライナはロシアの一部で、ソビエト共産党が創ったものだ。 ❷、クリミアはフルシチョフが法的根拠も無くウクライナに移管したので、本来はロシアの物だ。 ❸、NATO不拡大の要求に対して、ウクライナは満足な回答をしないので、ロシアは安全保障上の対応を迫られた。 ❹、ロシアは、親ロシア派の支配地域の独立を承認したので、ウクライナは軍事行動を止めよ

大体、そんな処かな。そして、今回の交渉会議では、「ウクライナは武装解除して中立を保て。と、クリミアはロシアの物だと認めよ。が前提条件でした。

武力でウクライナを現在進行形で侵略中のロシアが、侵略されているウクライナに対して、「武器を捨てて抵抗するな」と平気で言う神経をまず疑います。武器を持った強盗に脅かされ、武器を捨てて抵抗するなと言われた状態と同じ。誰が言う事を聞きますか?これは、普通に犯罪というものですよ。

ウクライナとロシアの歴史は、ネットで幾らでも見られますから、ご自分で勉強して下さい。ウクライナはソ連に編入されてからも、数百万単位の犠牲者を出しています。それをロシアの一部だとは、流石、独裁者です。

まとめれば、ロシアの行為は、①力による現状変更の禁止(侵略戦争の禁止)と、②主権平等の理念に反する行為だから、ロシアの方が悪いと言っているのです。

ついでに国連憲章第二条4項には、「全ての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇または武力行使を、いかなる国の領土保全または政治的独立に対するものも、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも、慎まなければならない」と書いてあります。

はい、ロシアは国連憲章に立派に違反していますね。そして、「プーチンが負けたように言うのか」ですが、例え限定的に核使用があったとしても世論が許しませんから、どちらにしてもプーチンはお終いだという事です。

今、ロシアが行っているのは、ロシアからのミサイル攻撃だけです。制空権を取っているのなら戦闘機からの攻撃が出来るはずですが、旧式ながらウクライナには、オサー等の近距離対空ミサイルがかなり存在し、東部では実際にかなりの数を迎撃しています。

対戦車砲もありますし、対戦車ミサイルシステム「ジャベリン」も、多数配備していますから、ロシアはまず、ミサイルだけで徹底的にウクライナを叩いて、ウクライナ国民の戦意を喪失させる作戦に出たのでしょう。

戦車や歩兵達の多くは、非武装のウクライナ国民の非難の前では無力です。プーチンは最早、退け時を失っています。終戦の切っ掛けは、ロシア戦闘員の「母の声」だと思います。