香港の学生に想う

民主派との対話受け入れ=選挙改革で香港政府―長官、辞任は拒否

時事通信 10月3日(金)0時50分配信

 【香港時事】香港の梁振英行政長官は2日深夜(日本時間3日未明)、緊急記者会見し、選挙制度改革を担当する政府ナンバー2の林鄭月娥政務官(閣僚)ら政府高官が近く民主派系の学生団体、大学生連合会(学連)との対話に応じると発表した。
民主派からの辞任要求は改めて拒否した。
地元ラジオによると、これを受けて、学連幹部は長官選挙制度の民主化を求めるデモ隊の集会で演説し、「政府と対話する時間を与えてほしい」と訴えた。これにより、政府と民主派の対話が実現することになり、事態が収拾される可能性が出てきた。
民主派は9月28日、2017年の長官「普通選挙」から民主派を事実上排除する中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の決定撤回や梁長官の辞任を要求して、各地の幹線道路占拠を開始した。
政府は2日午後、デモ隊の強制排除を強く示唆する声明を発表。警察スポークスマンも民主派が政府機関を包囲する動きに対し、「警察は絶対に座視せず、断固として法律を執行する」と警告した。
消息筋によると、学連が一時、長官弁公室(官邸)を包囲しようとしたことから、警察は一時、催涙弾などでデモ隊を強制排除する準備を整えた。しかし、政府と民主派が急きょ対話で合意したため、実行されなかった。
合意を受け、学連は長官官邸包囲の動きを止めた。また、これに先立って、学連は政府に対話を求める公開書簡を発表したが、梁長官の辞任は要求しなかった。 (終わり)

民主派は9月28日、2017年の長官「普通選挙」から民主派を事実上排除する中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の決定撤回や梁長官の辞任を要求して、各地の幹線道路占拠を開始した。

全人代が人民代表ではないのは、シナの人民も十分判っているはずです。

シナの国中まともな選挙は一度だって無いし、漢族を入れると56の別々の部族が、共産党と言う絶対的な一党強権支配のもとで、まとまった振りをするヤラセ大会が全人代。

香港の学生たちには、是非頑張って頂きたいが、焦れば天安門事件の二の舞になると思います。 (おそらく、学生たちはそれが分かっているから、パラソル等のイメージ戦略を前面に押し出している)

それ以前に学生諸君に判って欲しいのは、シナの警察も軍隊も行政も裁判所も「公で働く者全て共産党の私兵」であるということ。 たとえ、民主的な選挙で学生たちの望む人が当選しようと、何の力も発揮できないまま、間を置かずに汚職事件等をでっち上げられ、逮捕監禁・即刻有罪・官職追放という流れになるでしょう。

独裁国家で、日本でいう三権(立法・行政・司法)を握るのは普通ですが、国軍まで私兵化しているのは共産党系国家しかありえません。 これで中華人民共和国なんてね・・・

ご存じのように、「世界が中心と認める理想卿で人民が共に和す国」 という意味ですが、これ、そのまんま日本じゃないですか?  シナ朝鮮の本音が見えてきますな。

香港の学生に想う” への1件のコメント

  1. 香港の「学生」たちに・・・,という文言にひかれて書き込みます.

    政治にコンシャスな香港の学生君たちと,全くノンポリの,我が日本の学生君たち・・・.なんとも言えない気持ちになります.一言でまとめると,ちょっと難しい表現になるのですが,

    「それもこれもみな,戦後レジーム」

    なのでしょうね.

    戦前(厳密には,冷戦構造固定化前)だったら,良くも悪くもですが,もっと世界がダイナミックに動いたことでしょう.早い話が,世界の覇権国家群が,中共のやり方を,このままで見すごすわけがなかったはず.だって,

    しかし,戦後,「民主化」の旗印の下に世界の各所で戦争を起こしたアメリカは,一度としてさえまともに勝利したことがありませんよね.また,戦闘には勝利しても,その国の民主化になど成功していません.イラクを見たら,十分でしょう.

    何故,そうなるのか.それが,こなに言わせれば,まさに戦後レジームなのですね.

    これは,日本人として,今一度よーく認識しておいて欲しいと常日頃から考えているのですが,どうしてアメリカが,覇権国でありながら,こんなにも幼稚なのか? こなの見立てでは,それは大方,日本のせいなのです.つまり,先の戦争を,あまりにきれいに戦って,あまりにきれいに戦後処理しちゃったからです.これにより,

    「戦後レジーム」=「東京裁判」=「民主主義は自然と広がる」=「それこそが正義」

    という構図が,アメリカ外交にがっちりとはめ込まれてしまった.ついでに言うと,日本は負けながらも,その後,戦後の国家独立ブームが起こり,

    「冷戦構造が固まった以降の独立国家の国境線は,とにかく保持する」

    という,奇妙な自縄自縛ルールまで出来ちゃったのです.1960年に一旦国として承認してしまった国は,その実体が到底近代国家と呼べないようなひどい国まで,どれもこれも,一丁前の独立国家として平等に尊重するタテマエになった.

    だから,北朝鮮がどれ位ひどい状態で,とうてい国家の体をなしていなくても,それでも,独立国家として対等に扱って,話し合いで,「民主化した方が良いよ」と声をかけるだけ.これで,拉致被害者親族の方々が,どれ位煮え湯を飲まされてきたか.

    そこでもう一度,我々日本は,明治以来の近代史を思い出すべきだと思うのです.

    明治の頃,まともな憲法がないために,不平等条約を一方的に押しつけられていました.要するに,碌に「民主主義」を理解していない国家は,そもそも一独立国家として扱われなかったのです.でも,だからこそ,日本は「明確な指針を持って近代国家に成長した」のですよね.

    早い話が,国民の権利の基本さえ理解していないような国は,最初から対等な独立国として扱う必要なんかないのです.だいたい,香港を一国二制度などとしていること自体,中共がまともな近代国家の体をなしていない明白な証明じゃないですか.

    アメリカは,日本は,西欧の「実質的に世界を牛耳っている連中」は,一体この事実に,いつまで目をつむっているのか.なんでそんな国とも言えないような連中が,国連の常任理事国をやっているのか.そのこと自体,ブラックジョークじゃないですか.

    香港の学生君たちには,とにかく頑張ってもらいたいですね.