性的少数者

>だったら、東京地裁はそういう人たちにはトランスジェンダーパスを発行して常に携帯することをお願いしないとおかしいですよね

良いアイデアだと思います。 でも、いくらそんなパスを持っていても、突然、女子トイレに入って来た「髭面のスカート男」に、にこやかに会釈できる女性が何人いるでしょうか?  逆に、男子トイレに「背広を着た女」が小用で入ってきて、洋便器が不足していると訴えられても困ります。

人間は万物の霊長と言われていますが、万物の神ではありません。 人間は、生物の1種類に過ぎない。 その、軟弱な肉体だけでは、地球上で1000万以上の個体を維持する術はなかったのですが、並外れた運と適応力で、文明という武器をフル稼働し、今では75億もの個体を維持できるようになったのです。

戦火で亡くなり、飢えに苦しむ人々が、相当数居るのも事実ですが、それは生物学的に見れば「淘汰」という現象の1つ。

先程の、LGBT[Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、 Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)。 ここで生物学的に擁護すべきは、トランスジェンダーだと言われています。他のLGBは、太古の時代から職業として存在しましたから。

しかし、これらが性的少数者としての権利を叫び始めたことは、ある意味、人類の滅びの始まりと言えます。 自分の子供を残さない権利とは、生物として最も大切な「種の保存」を放棄し、祖先から脈々と受け継いできた自分という存在をも、消し去る行為だからです。

勿論、結婚するかしないは個人の自由ですが、その自由には、自らの孤独な老後に責任を持つ覚悟も必要です。

平均寿命100年時代を迎える近未来には、今のような至れり尽くせりの福祉施設や介護体制の予算は、相当削り取られます。

「年金で生活できなければ、生活保護を貰えば良い」と考えている人は多いと聞きますが、生産年齢人口が極端に減っているその頃には、その保証もありません。

世界の人口は、2100年の110憶人から徐々に減少傾向となると言われています。 私の6才の孫が、86歳になった時に、どのような未来が待っているのか。 今よりも「自己責任」という言葉が、重く冷たく圧し掛かる時代でないことを祈るばかりです。

性的少数者” への3件のコメント

  1. これって,いわゆる人生裏街道・・・の話ですよね.

    ご無沙汰しております.こなです.
    >他のLGBは、太古の時代から職業として存在

    確かにそうです.が,これらの職業がことさら「職業」と呼ばれているのには,ちょっとレトリックがあって,要するに「表に出せないタイプの・・・」という枕詞が付くわけです.

    ふつうの生業,「百姓をしながら妻子を養う」というのは,いわゆる当たり前の側,多数派であったゆえに,ついこの間までは,ことさら「職業」などと捉えられてはいませんでした.

    百姓というのも,なんとなく農家のことを思っておられるでしょうが,実はそんな意味さえなく,文字通り「百」の「称名」,つまり大多数の普通の人という意味でしかありません.

    「職業」という概念がはっきりしてきたのは,おそらく,企業が伸長し,サラリーマンが主流派になってからのことでしょう.

    でも,太古の昔から,特殊な形で金子を手にする人たちが一定割合で,少数,いました.それが,いわゆる「表には出せないタイプ」のご職業だったわけです.

    もちろん,どんな職業でもそれが成り立つということは,そこに需要があるから成り立つわけです.必要とされている.また,私とてあらゆる人の尊厳(あえて人権とは書きません)を尊重しますので,そのような「職業」を忌み嫌うつもりはありません.

    ただし,そのような職業を選ばれた人には,かつて「分を守る」という考えがありました.平たく言えば,「夜の世界が,昼に出てきちゃいけない」のです.夜の世界に生きる人は,夜の世界から出てきちゃいけない.

    昼の世界は,百姓たちのもの.言い換えると,おとなしくて,特段の特徴のない凡人たちに,それでも「人生の王道側」は譲っておかなくちゃいけない・・・

    この「分の理論」にも弱点はあって,そういう考えを自身に課すのはいいのですが,他人が上から目線で「お前の分際は,云々・・・」とやりだすと,まずいのです.差別の温床になる.

    ですが,何らかの理由で社会の少数派,裏街道,夜の側に行っちゃ人が,「こっちも表だ!」とやりだすと,世の中がぐちゃぐちゃになってしまう.

  2. 前の書き込みは,あくまでも「職業」までです.要するに,一抹の「自己決定」がある世界です.

    だから,自らの意思で「分を守る」ことに,納得は行くでしょう.

    しかし,自分がたまたま,性的少数派に生まれてしまった・・・.これは決して,その人のせいではありませんよね.また,そのせいで言われない差別を受ける必要もありません.

    そんな人が,なぜ,世の中の大多数の主流派,表側の人たちに譲歩して,こそっと生きていかなきゃならないのか? おかしいじゃないか!

    分からなくもありません,が,残念ながら,様々な少数派の人の全てに大多数派と同じ「利便性(あえて権利とは書きません)」を保障しようとしたら,残念ながら,世の中は混乱してしまいます.

    少し話が飛びますが,いわゆる薬害訴訟などの報道を見ると,私はほんの少し「なんていうか,犯人探しに成功してよかったね」という皮肉が,心に浮かぶ時があります.だって,世の中のその他のほとんどの病気は,本人に何の罪もないのに,理由もなく,犯人もないままに襲ってくるのです.

    そういう人は,一体全体,誰に,どこに訴えたらいいのでしょうか? 病気の原因をさっさと突き止めて,予防策を構築しなかった医療界を訴えるのでしょうか?

    理由もなくガンに侵されて,高額な医療費を食いつぶしながらも,さらに苦しみ続けてい入る人たち.私たちにできることは,結局,その苦しみに寄り添うことしかないのです.

    え? 金銭的に,介護要員として,いくらだってヘルプできるでしょう! 簡単に口にする「表側の人」もいるでしょう.が,実際は,そんな甘っちょろいものじゃない.

    「表の世界」だからと言って,それがそのまま「正義」な訳じゃありません.同様に,「人生裏街道」といったって,それが「悪」を指すわけでもありません.ですが,表の方を王道にして,まずは主流派がまっすぐ生きる社会をつくっていかないと,残念ながら,社会自体が混乱してしまう.

  3. 実は,トランスジェンダーの人のトイレ問題は,解決策は簡単,というかたぶん都会だったらほとんど解決しています.

    要するに,「多目的トイレ」を使ってもらったら,それでOKでしょう.一定の予算をかけて,多目的トイレを整備していけば,かなりの割合で解決する.

    先ほど書いた,医療問題だって,いい薬ができたらそれを使えばいいし,何らかの予防策が見つかったらそれを実行すればよい.

    このように,きわめて現実論的に,漸進的に問題を解決(改良)していく提案だったら,特段の軋轢なしに(まあ,予算の問題は残りますが)主張してもらって構わないのです.

    でも,自分が少数派として生まれてしまった悲しみまでを,「権利」の名のものとに政治に一緒くたに混ぜ込んで,「影も表もない!」とやるから,話がこんがらがってくる.

    下品な表現ですが,「ふつうの映画」と「アダルトビデオ」を同列に扱って,同じ映画館で上映しろ! みたいな話になってしまう.

    世の中の主流では拾いきれない,様々な副流が,人の世にはある.その副流の悲しみを慰めあって,いなしていく場所として「夜の世界」がある.ただし,残念なことに,そこはあくまでも副流で,「影の分際」としてやり過ごす場.

    太古の昔から,副流に生きた人たちが自認してきた悲しみが,べったりとはりついている.

    その悲しみを,政治的理念が,平等主義が,全てすっきり取り払ってくれるというのは・・・,残念ながら無理な話なんだろうなって,私には思えて仕方がありません.