ネタが豊富な時期にあえて

中川毅著「人類と気候の10万年史」を読んでいます。

2011年3月11日の東日本大震災。  その1150年程前の869年には、その前例となる「貞観地震」があった。 それなのに、想定は出来なかったのか。という文章から始まります。

今の災害は、過去5~10年程の周期データー(通称:7年周期)を分析して想定基準にしているようです。(実際、雨量の確率計算には、岩井法、ヘイズンプロット、トーマスプロット、グンベル法、指数分布による確率計算法などがありますが、それほど詳しくありませんので、この程度でご 勘弁下さい)(笑)

  しかし、今の平均寿命を考えれば、人生に一度起こり得る「100年に一度の災害」を想定しなければなりません。 では、その10倍の1000年に一度の想定とは?  日本で1000年前は平安時代ですが、先程の東日本大震災と同レベルの「貞観地震」が起きたのは1150年前。 その1000年に一度の確率で、8年前、東日本大震災は起こった。 これも現実です。

筆者は、 「1000年は、地球の歴史の中では一瞬に過ぎない。一万年に一回の災害は、1000年に一回の災害より甚大である。10万年や100万年に目を広げれば、それこそ「トンデモナイ」ことが起こる。極端な例では、今からおよそ6600万年前、地球に巨大な隕石が落下し、恐竜を含む大半の陸上生物が絶滅した。そのような事が、将来起こる可能性は非常に低いが、仮に起こると分かったとしても、有効と言える対策はほとんど存在しない」

「地質学的な時間を視野に入れれば、「想定」と「対策」に限界がある事は明らかである。10万年と数千万年の間のどこかに、私達は現実的な線を引かなくてはならない。それをどこにするかは、究極的には哲学の問題であって科学の問題ではない。」

「地球の過去には、現代とまるで似ていない時代があった。現代の基準では「災害」としか表現できない出来事が、日常的に繰り返したような時代もあった。実は現代は、地球の歴史中では比較的めずらしい、おだやかで暮らしやすい時代なのである。」

この本は、データーを挙げながら、主観を出来るだけ織り交ぜないで、両論に組することなく冷静に書き進めています。

 東日本大震災は、マグニチュード9、震度7、潮位(最大遡上高さ)40.4m、死者・行方不明者18,466名、浸水域507㎢というMAXデーターを基準に、日本は、これからの国土強靭化事業の再スタートをしなければいけませんが、実際は、そうなっていません。 後日、読後の感想を書けるよう頑張ります。

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