財政破綻、出来るものならやってみな!

朝5時半に起きて窓を開けると、沈丁花の花の濃い匂いが漂ってきます。最近は、6時過ぎないと明るくなりません。2~3日、朝のウオーキングをさぼってますから、今日こそと思ったら、早朝から近くのお婆ちゃんから長~いお電話があり、今日も中止になりました。

平岩正樹さん、巳年生れですよね?私の友人が言っておりました。東大へ二度いった男と。頑固で人の話を聞かず、学院でもかなり優秀で、ちょっと変わった男という感想を、相当昔に聞いた覚えがあります。【悪口ではありませんよ((笑))】

余りにもレベルが違い過ぎるので、彼の本に興味を覚えることも無かったのですが、その時代の寵児であったことは間違いないと思います。

しかし、医学の進歩は、年々驚異的な加速度がついています。20年前の論文の多くが否定され、10年前の論文が書き加えられ、一年前のものでさえ、何通りもの解釈で議論が沸騰します。

またその多くは、各国の政略や大手製薬会社の思惑が絡んで、研究者が当初望んだような患者サイドの販売が出来ない。

今回のオプジーボの販売も、当初から特殊な癌を想定したため、需要を少なく見積もって研究開発費を回収するのに、かなり単価を上げたようですが、他の癌の有効性が確認されたら販路が広がります。需要が数十倍になれば、供給側は単価を数十分の一にできますから、これからは、ステージ4の症状の重い患者さんの、最後の希望として活躍する事を心から願っています。

さて、昨日からの続きです。広島県は、日本でも有数の災害に脆弱な県といってよく、加えて県西部の道路網の整備は、県内最悪と言ってもよいと思います。

安倍政権は、今後3年間で国土強靭化計画の推進を急ぐと言われました。財務省は、何かといえば予算がないと言いますが、国民の命より予算規模の縮小を願う体質なら、官僚なんぞ辞めてしまえと言いたいですね。

南海トラフの地震は、今後30年間で発生する確率が80%です。過去これほどの高い確率で地震が起こると政府が判断したことはありません。

御覧のように、金がないと放置していたら、計画通り直す金額の少なくとも10倍以上のお金が掛り、しかも人的被害も甚大です。災害列島日本で、インフラの強靭化をしなければ、日本は滅びてしまうのです。

日本の公共事業予算の推移を見て下さい。G20先進国中、公共事業がここまで下がっている国は日本だけです。最悪時は民主党政権ですが、自民党政権になっても、公共事業は悪という概念は国民の中に深くしみ込んでいます。

再度言いますが、災害列島日本で、公共事業を減らすのは、国民の命を軽視するのと同じこと。

治水事業予算の推移を見ても明らかなように、「コンクリートから人へ」は、民主党の日本人殺害予告に等しいのです。

岡山県真備町の河川災害も、氾濫が十分に予測され危険だから、何度も国にお願いして、ようやく予算取りができた矢先でした。民主党がバカな事業仕分けをしなければ、助かった命かもしれないのです。

事業仕分けでは、日本中の人もマスゴミも拍手喝采して喜びました。その中、「国民と野党は同程度のバカ」と、腹の中で一番笑っていたのが財務省です。民主党の事業仕分けのリストを作って、蓮舫達に渡していたのは財務省ですから。

国の最優先事項は、国民の安心と安全ではありませんか?それを無視されても判らず、手放しで喜んでいたのは、国民自身だったのですよ。

本当に国にはお金が無いのですか?いいえ、「お金は潤沢にあります」

1000兆円を超える借金は政府の借金で、国民が政府にお金を貸している。これが左の図です。政府は国債を発行して日本銀行へ渡し、代わりに日銀当座預金借入をする。つまり、日銀が発行した日銀当座預金(新紙幣)をもとに、政府小切手を都道府県や市町村に補助金・交付金などとして支給するのです。

また、日銀は市中銀行などに国債を買ってもらう。その市中銀行のお金の原資は皆さんの預金ですよ。ってことです。だから、皆さんが政府にお金を貸している。

皆さんは、家の家計と国の財政を同じように思っているから間違いなのです。家では、収支が合わなければ赤字ですが、国は収支が合わなければ新札(1万円札:16円)を印刷すればよい。国家でしか出来ないことですが、これが出来るから、世界一の借金大国アメリカがGDPでも世界一なのです。ちなみに日本は、世界一他国にお金を貸している国です。これで財政破綻できるものならやってみな!!

プライマリーバランス(財政収支の均衡)が大事と財務省は言ってますが、こんなことを重要視する国は日本だけ、国家と家庭を一緒にするな! 政府の借金を律義に国家予算から払っているのも日本だけ。PBが悪くて破綻するなら、何でPB最悪のアメリカが破綻しないのか? 目の前によい例があるではないですか? 財務省が嘘を言っているのです。

上の黒いマスの文字を読んでみて下さい。財務省が、何故国民に嘘をついてまで、政府に借金をさせないか。憲法85条がありながら、あえて真逆な法(財政法4条)を大蔵省主計局法規課が作っているは?

「国は借り入れなどで予算を組んではいけない」。「戦争と公債(借金)がいかに密接不可分の関係にあるかは、言うまでもない。公債のないところに戦争はないと断言しうるのである。従って、この法は、憲法の戦争放棄の規定を裏書き保証せんとするものである」

根底には、憲法9条があったのです。しかし、憲法が上位法ですから、実際には財政法4条は無効ですが、これさえ理解していない国会議員がいることが問題です。

ちょっと、今日は長すぎましたかね・・・

財政破綻、出来るものならやってみな!” への2件のコメント

  1. 寝るケーノさん、お疲れ様です。
    >広島県は、日本でも有数の災害に脆弱な県といってよく、加えて県西部の道路網の整備は、県内最悪と言ってもよいと思います。

    今回の豪雨災害は、土壌などの問題も含め、広島県などの道路整備を含む街づくりの大きなミスがあったと思います。
    30年前、大学のゼミで都市計画のゼミ居ましたが、教授は私がレポートした広島県に朝夕のラッシュでなぜ、5km以上の渋滞が複数起きるのか、というレポートをかなり評価していただきました。
    特に広島県西部は、団地をつくり、すべての道路を国道2号につなげることしかしませんでした。
    また広島県には、朝夕方向関係なく、常に1km以上渋滞するところが複数あります。3大都市圏を除き、こんなことがあるのは広島だけです。

    今回の豪雨災害で道路網は遮断され、かなり不便な思いもしました。
    できればお金がかかるのは勿論承知ですが、一度道路整備見直しして、再計画することを期待したいものです。
    寝るケーノさんが先日お話された2号線道路をJRの線路上に作る。
    斬新で良い案だと思います。