F-35と尖閣

今月10日、米が日本への「最新鋭F-35ステルス戦闘機」105機の販売を承認。F-35Aが63機、垂直離発着可能なF-35Bが42機、関連装備を含めて231億㌦【約2兆5千憶円】だそうです。 F-35Bは、日本の大型護衛艦に搭載される予定ですから、イージスアショアの中止は、この戦闘機を買う布石だったのですね。実際、10兆円をこえる予算で、これから10年かけて装備した時には、既に使い物にならない過去の遺物では話になりません。

2万7千㌧級の「加賀」と「いずも」の軽空母化が進められていますから、今話題の「敵基地攻撃能力」が格段に向上して、横暴なシナとの戦闘の抑止に大幅に貢献できるでしょう。また、防衛省は、遅ればせながら、航空自衛隊のF2戦闘機の後継として、世界最高レベルの性能を持つ次世代ステルス機を開発、量産する計画を明らかにしています。

2024年に試作機製造、2028年には試験飛行、2031年から当面90機の量産体制に入るというものです。新型戦闘機の製作工程としたら驚異的なスピードですが、今、日本が置かれている状況をみると、何でもっと早く決断出来なかったのかと思います。でも米も、これまでのシナの横暴を目の当たりにしたから、日本の自主的な防衛拡大路線を承認せざるを得なくなったのではと思います。

元々、F-35の機材には、コクピット内の計器を含めmade・in・日本の物が多く使用されており、特にステルス塗料は純日本のTDK製。その塗料は、敵レーダー波を熱に変換して反射しなくなるという優れものです。これは米の能力をしても完璧には出来ないので、自衛隊やTDK、三菱などの関連企業へのサイバー攻撃は相当激しいと聞いています。

当然、日本は朝鮮半島など視野に入れていません。尖閣へのシナ公船の挑発は100日を超えています。日本は少しでも早く、尖閣を実効支配しなくてはなりません。日米安保の話し合いでは、「日本が実効支配している地域の、外敵侵略に対処する」となっているからです。

一番良いと思われる方法は、環境調査でしょう。尖閣諸島に多国籍からなる環境保護団体を招き、環境調査に必要な桟橋、宿泊所、灯台や気象観測所などを設け、その民間団体の保護の名目で自衛隊を配備するのです。オスプレイであれば1週間程で完成する設備です。これは、本気で急ぐ必要があります。

もう1つ。沖縄の地図を開いてもらえば、尖閣の近くの宮古島の西にある伊良部島、その西隣にある下地島には、3000m級の滑走路が無駄にころがっています。民間旅客機の練習用だと聞いていますが、何でこの滑走路を自衛隊が収容しないのか、未だに理解できません。ここを使えば、ジェット機ならものの15分で尖閣です。おそらく、今はシナが狙っているはずですよ~。最高の大型浮沈空母が転がっているようなもんです。